SEOY 2010 Press Release

2010年度受賞者 || 審査委員 || ノミネート委員




2010年 SEOY日本プログラム表彰式典の様子は、2010年10月21日付日本経済新聞全国版夕刊に広告として掲載致しました。


(2010年10月配信プレスリリースより抜粋)
特定非営利活動法人アイ・エス・エル(ISL)は、9月17日(金)に、スイス・シュワブ財団と提携し、優れた社会起業家を表彰する”Social Entrepreneur of the Year (SEOY)第二回日本プログラム” の表彰式典を、綱町三井倶楽部にて開催致しました。本プログラムには、自薦及びこの領域における見識者で構成されたノミネート委員による推薦を含め、多数の社会起業家にご応募頂きました。

■SEOY日本プログラム受賞者は山口絵理子氏(株式会社マザーハウス)に決定。
藤田和芳氏(株式会社大地を守る会)が審査委員特別賞を受賞

式典では、ファイナリスト受賞者5名によるプレゼンテーションが行われ、バングラディシュを拠点とし、「途上国発の世界に通用するブランドを創り出すことが、先進国と途上国をとりまく環境に一石を投じる」として、独自のバック・ブランドを創業した山口絵理子(やまぐち・えりこ)氏が、総勢300名の出席者が見守る中、第2回の受賞者として表彰されました。また、審査委員特別賞には、日本における有機農業のパイオニア「大地を守る会」創業者の藤田和芳(ふじた・かずよし)氏が表彰されました。
受賞した山口氏は、特典としてISLから賞金100万円が供与され、今後は、事業ニーズ・成長課題に応じた人的サポートが提供されるほか、世界経済フォーラム(ダボス会議)の主催する国際会議に招聘され、世界レベルのビジネスと社会起業家のネットワークに参加することになります。また、審査委員特別賞を受賞した藤田氏には、賞金10万円が供与されました。


<ファイナリスト、審査委員、ゲストの集合写真>

今回山口氏が受賞した理由として、バングラデシュなど、途上国の人々自らが世界に通用する商品を作り出すことで、真の南北問題の解決につなげたいという社会的ミッション意識に基づいた起業家精神、また、社会課題に挑戦する若い世代へのロールモデルとしての発信が高く評価されました。

■受賞者:山口絵理子氏(株式会社マザーハウス)

私は自分が社会起業家にあたるということについて自覚せずに来ました。どうやったらいいものがつくれるのか、どうやったらいいお店がつくれるのか、そのためにどうやったらいい人がつくれるのか、どうしたらいいチーム、そして組織、そしてよいブランドをつくれるのだろう、そればかりを考えて駆けずりまわってきた4年間でした。今日このような賞がそんな活動に対して、評価を頂いたこと、大変光栄に受け止めています。今日この賞を受賞したことを、すぐにバングラデシュの工場の同僚たちに報告したい。それがきっとまた新たによい品質を作るのだと思います。

■審査委員特別賞受賞者:藤田和芳氏(株式会社大地を守る会)

今回栄誉ある特別賞を受賞させていただきまして、本当にありがとうございます。私は35年間、有機農業を拡げる運動と事業を続けて参りました。農薬を使わない、化学肥料を使わないというのは、従来のシステムとは全く違うものをつくりだす必要があり、私たちが忘れていた自然との環境の中で未来の技術を獲得する運動でもありました。また、新しい流通システム、新しい物流システムを自分たちの手でつくるということも必要でした。消費者の価値観や、生産の現場と、流通と、消費が同時に変わる。これは社会を変える小さな革命ではないでしょうか。消費者の方々を組織して、環境や人々の健康を守ろうとする生産者の人々を守りながら、日本の農業、食料自給率を守るという運動を推進し、同時にそのモデルを、あらゆるところでつくっていきたいと思っております。特別賞を頂いて、これを励みにして、またさらに私たちも日本の農業のためになれるように頑張りたいと思います。



審査委員を代表して、以下2名のコメントをご紹介します。

■審査委員:緒方貞子氏(独立行政法人国際協力機構(JICA) 理事長)

「緊急の社会課題に取り組む社会起業家の活動が、未来の社会にとって重要」

本年のファイナリストの皆様も、昨年と同様、いずれも立派な活動をされており、審査は非常に難航しました。ファイナリストの皆さんが、実施されている事業は、「水の浄化」、「介護」、「自然環境教育」、「過疎地域の活性化」、「途上国の自立支援」など、分野は異なりますが、大変印象的でした。今回は事業性にすぐれた活動を展開されている方、社会的に大変必要とされる活動を展開されている方など、それぞれ異なる特徴がありました。あらためて、事業性と社会性の双方を高いレベルでバランスをとっていくことの重要性を感じた次第です。グローバル化が進むにつれ、社会起業家の役割はますます重要になっています。なぜなら、現在の緊急の課題に対して政府だけでは、また、個人の力だけでは十分に対応できないからです。そういった課題に対して、社会起業活動は困難に直面している多くの人々に直接対応し、良い支援を行っていると思います。
今や「自分さえ良ければよい」というような自分主義、あるいは、一国繁栄主義というものは通用しなくなっています。今回受賞された方々のお話をお聞きになって、利益というものをどうやって拡げ、そして他者と分け合っていくのか、そして、その仲介者として社会起業家の活動があるということを、皆さんも痛感されたと思います。今後とも、より多くの日本の社会起業家の方々のご活躍を期待します。

■審査委員:北城恪太郎氏(日本アイ・ビー・エム 最高顧問、ISL会長 理事)

「社会起業家の想い、志が人間的な魅力となり、人々に勇気と、活動への動機を与える」

今回受賞された方々は、多くの困難がある中で、自らの想いをもって立ち上がり、当初抱いた志、夢を実現するためにあきらめることなく努力し、仲間をつくり、多くの問題を解決してきました。皆さんの活動に接して、本当に感動しましたし、我々も多くの勇気を得ることができました。また、皆さんは、素晴らしい人間的な魅力をもっていると思います。
何かを成し遂げたいという想いをもっている方は、誠実で人間的な魅力があり、強い精神力と熱意をもっていることが印象に残りました。今回受賞した皆さんには、これだけ多くの方々に認めていただき、ご支援を頂いたということを励みとして、今後ますます活躍して頂きたいと思います。
 

<式典開催概要>

日程:2010年9月17日(金) 17:10?19:20
場所:綱町三井倶楽部 (東京都港区三田)
主催:NPO法人アイ・エス・エル(ISL)
共催:スイス・シュワブ財団
後援:内閣府、総務省、外務省、経済産業省

<SEOY日本プログラムへの応募について>

今回、2回目の開催となりましたSEOY日本プログラムは、2009年度の開催を皮切りに、年に一度定期開催致します。プログラムの開催を通じて、社会システムの変革に挑戦するリーダーの先駆的活動に光をあて、その活動を後押しすると共に、日本から世界に対して、独自の社会イノベーション先端事例を発信して参ります。来年度は、2011年9月頃を予定しておりますが、詳細については、確定次第改めましてご案内申し上げます。

 



■第2回2010年度SEOY日本プログラム受賞者

日本代表受賞者

山口 絵理子   | 株式会社マザーハウス 代表取締役兼デザイナー

1981年埼玉生まれ
慶應義塾大学総合政策学部卒業。ワシントン国際機関でのインターンを経て
バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程入学。現地での2年間の滞在中日本大手商社のダッカ事務所にて研修生を勤めながら夜間の大学院に通う。2年後、帰国し「途上国からブランドをつくる」をミッションとして株式会社マザーハウスを設立。現在バングラデシュ、ネパールでバッグや服飾雑貨をデザイン・生産を行い、日本の東京を始め、福岡、大阪など6店舗で販売を展開。
全日本女子柔道ジュニアオリンピック48kg以下級第7位、2006年大和證券ビジネスプランコンテストグランプリ受賞、Young Global Leader (YGL)2008選出、人間力大賞2009経済産業大臣奨励賞・地球市民財団奨励賞受賞

2010年度 審査委員特別賞受賞者

藤田 和芳   | 株式会社大地を守る会 代表取締役社長

出版社勤務を経て、1975年に有機農業普及のNGO「大地を守る会」設立に参画。1977年には、その流通部門として、株式会社大地(現・株式会社大地を守る会)を設立し、有機農業運動をはじめ、食糧、環境、エネルギー、教育などの諸問題に対しても積極的な活動を展開。「100万人のキャンドルナイト」よびかけ人代表、全国学校給食を考える会顧問。著書に『ダイコン一本からの革命』など。

2010年度SEOY ファイナリスト

小田 兼利    | 日本ポリグル株式会社 代表取締役会長

熊本県生まれ。大阪大学基礎工学部卒。大阪金属(現・ダイキン)に就職。ダイキン退社後に独立し、個人事務所を設立。納豆のネバネバ成分であるポリグルタミン酸を使った水質浄化剤を発明し、2002年、日本ポリグルを創業。深刻な水問題解決のため世界中を駆け回っている。NPO法人国際ボランティア学生協会の特別顧問も務め、学生らと共に現場へ出て海岸清掃などの環境保全にも力を入れる。人生のテーマは、世界中の人々が安心して生水を飲めるようにすることである。


川上 里美   | 特定非営利活動法人福祉サポートセンターさわやか愛知 代表理事

大学講師、非常勤講師などを経て、1994年6月原型となる市民参加による「地域たすけあい」活動を開始。2人の子育てや親の介護などの経験から介護者に対する短時間サポートの必要性を感じ「さわやか愛知」を設立。24時間・365日の活動体制、支援内容を決めずに利用者が決めるなど柔軟なシステムを展開。1999年NPO法人の認証を受け、介護、障がい者支援を行う。現在はフルタイム40名、ボランティア300名を抱える体制にまで成長した。


曽根原 久司   | 特定非営利活動法人えがおつなげて 代表理事

長野県出身。東京の大学を卒業後、フリーター、ミュージシャンを経て、経営コンサルタントの道へ。銀行などの経営指導を通して日本の未来に危機を感じ、その救済モデルを創造すべく東京から山梨の農山村地域へと移住。農業・林業をしながら“村・人・時代づくり”をコンセプトに都市農村交流の実現を目指すNPO活動を展開。「第一回オーライ! ニッポン大賞ライフスタイル賞」受賞や、内閣官房都市再生本部が選定する「地域活性化伝道師」235人中の1人にも選ばれる。


広瀬 敏通   | ホールアース自然学校 創設者/日本エコツーリズムセンター 代表理事

東京生まれ。20代に長期にわたってアジア各地で個人NGOとして活躍。帰国後の1982年にホールアース自然学校開設、代表となる。富士山、沖縄、新潟,岡山、神戸など国内各地の拠点校で職員40名、年間8万人の参加者を擁する。日本の自然学校の草分けとして、国内海外の多くの地で自然学校の仕組み作りに関わり、人材育成、地域つくりに尽力。とくにエコツーリズム分野の先駆的実践者、専門家として全国各地を支援し、エコツーリズムの生みの親として知られる。

審査委員(敬称略)
緒方 貞子 独立行政法人国際協力機構(JICA) 理事長
北城 恪太郎 経済同友会 前代表幹事/日本アイ・ビー・エム 最高顧問/ISL 会長・理事
笹森 清 労働者福祉中央協議会 会長/日本労働組合総連合会(連合) 前会長
田坂 広志 多摩大学大学院 教授/社会起業家フォーラム 代表
張 麗玲 株式会社大富代表取締役社長・映像プロデューサー
藤原 和博 杉並区立和田中学校 前校長/大阪府知事 特別顧問
石川 治江 特定非営利活動法人ケアセンターやわらぎ 代表理事/第1回SEOY審査委員特別賞受賞者
ヴィヴィアン・ジー シュワブ財団 アジア担当

ノミネート委員(敬称略、五十音順)

SEOY in Japan 2010の開催においては、公募に加えノミネーションによる募集を実施しました。以下にご紹介する37名の方に、ノミネート委員としてSEOY日本プログラムにおけるノミネーション活動のサポートを頂きました。

秋元 祥治 特定非営利活動法人 G-net 代表理事
足立 直樹 株式会社レスポンスアビリティ 代表取締役
池本 修悟 特定非営利活動法人 NPO事業サポートセンター 専務理事
飯盛 義徳 慶応義塾大学総合政策学部 准教授
井上 和雄 国際社会起業サポートセンター 常務理事
井上 英之 慶応義塾大学総合政策学部 専任講師
上田 壮一 Think the Earthプロジェクト プロデューサー
鵜尾 雅隆 株式会社ファンドレックス 代表取締役
後 房雄 名古屋大学大学院法学研究科 教授
大石 佳能子 株式会社メディヴァ 代表取締役
小黒 一三 月刊ソトコト 編集長
加藤 哲夫 特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 代表理事
金森 康 特定非営利活動法人ソーシャル・デザイン・ファンド 代表理事
岸本 幸子 特定非営利活動法人 パブリックリソースセンター 理事・事務局長
近藤正晃ジェームス TABLE FOR TWO 共同創設者
坂本 文武 ウィタンアソシエイツ株式会社 取締役シニアコンサルタント
定藤 繁樹 関西学院大学 副学長/経営戦略研究科 教授
佐藤 大吾 NPO法人 チャリティ・プラットフォーム 理事長
佐野 章二 有限会社ビッグイシュー日本 代表取締役社長
渋澤 健 コモンズ投信株式会社 会長
清水 俊弘 日本国際ボランティアセンター 事務局長
新谷 大輔 株式会社三井物産戦略研究所 研究員
田中 優 未来バンク事業組合 理事長
田村 馨 福岡大学商学部 教授
西田 陽光 構想日本 運営委員・パブリシティー担当ディレクター
根本 かおる 国連UNHCR協会 事務局長
服部 篤子 社会起業家研究ネットワークCAC 代表
埴岡 健一 特定非営利活動法人 日本医療政策機構 理事
原田 英治 英治出版株式会社 代表取締役
原田 勝広 明治学院大学 教授
広石 拓司 株式会社エンパブリック 代表取締役
船木 成記 博報堂
松信 章子 東京財団 常務理事
森 摂 株式会社オルタナ 代表取締役社長兼編集長
八木 陽一郎 香川大学大学院地域マネジメント研究科 准教授
百合本 安彦 グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長
渡辺 孝 芝浦工業大学 工学マネジメント研究科長・教授